⑨ アグーム連邦サイバー戦略軍 第一師団 司令長官 フロン中将
彼は今回の作戦を立案した戦略軍の司令官である。大統領府より、広く人材を探し出すことを命じられている。敗北した自軍のIT部隊には落胆しているが、それよりも対峙した学生たちの特殊なハッキング戦術に強い興味を抱いたのだった。軍部が彼らを直接指導・育成することができれば、国家のサイバー戦略の未来は明るいと感じている。
[物語の結末]
サイバー空間の壮絶な戦闘は終了した…。 クドウ教授はこう続けた。
「君たちの戦いぶりは見事である。我々は、この国のサイバー戦略軍だ。」
・・・なんと敵は、自国の軍隊だったのだ!
「諸君の能力を試すために手荒なテスト作戦を実行した。どうか許してくれ。
君たちは、我が軍の精鋭を見事撃退し、ホワイトハッカー集団としての
類まれな能力をここに証明したのだ。
…君たちが必死に守ってくれた、あの研究所の資料を開いてみてくれ。」
そう言われて、ウラノスのリーダーは研究所のPCを遠隔操作し、その重要なフォルダを開いた。
医療技術に関わる重要機密と聞かされていたが、そこには…
[ 国家要請書 -大統領府- ]という資料が入っていたのだ!
「それは国家からの正式な協力要請だ。どうか、国防のために力を貸してくれたまえ。」
———1年後…、ウラノスのメンバーたちは大学を卒業し、国家の要請を受け入れ、
秘密結社「 ウラノス Inc. 」を創設した。
そして、サイバー戦略軍を外部から後方支援することになるのだった…!
【完】